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#07で扱った「ひらかな盛衰記」第四段目の上巻について、#08で補足した。
■書誌 市村座長唄・せりふ正本「むけんのかね」。松嶋庄五郎、中村粂太郎。 共紙表紙、上巻、2丁、7行。 〔宝暦3〕刊、江戸・いづみや。 上演:宝暦3(1753)年3月市村座「ひらかな盛衰記」第四段目。 所蔵:演博安田文庫(『長唄原本集成』第二巻に所収) ■考察 *傾城梅が枝が、向かいの座敷の賑わいをみて自分の境遇を愁い、源太の鎧を取り戻すために必要な金子への執心をみせる場面。「二八十六で」で始まる歌は、傾城に身をやつしても帯を解かぬ意志の強さを暗示。現行の歌舞伎では、竹本連中が担当している。(竹内) *先行作の享保16年江戸中村座の長唄「けいせいむけんのかね」は、傾城の勤めの憂いと恋のつらさを綴った詞章(「思いには…」)で、別内容。現行の歌舞伎では、竹本連中による「二八十六で」の歌が終わったあとに続けて、長唄連中(歌・三味線)が「思いには…」を余所事浄瑠璃風の出囃子で歌う。(竹内) *「二八十六」のくだりは、古くは地歌「わかれのかね」にみえる。同曲に依拠するものか。(竹内) ■参加者:小城、後藤、竹内、龍城、藤田、横山
by denon805
| 2007-04-11 22:00
| ■勉強会 正本を読む会
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